熊本市教育委員会は教員のなり手不足対策として、2025年に初めて採用1次試験を大学3年生も受けられるよう対象を拡大した。その1次試験は6月で、熊本市教委は大学3年生159人が志願していると発表した。

『大学3年生チャレンジ選考』を導入

『大学3年生チャレンジ選考』は教員のなり手不足への新たな一手として、熊本市教育委員会が2025年に初めて導入し4月に募集を行った。

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1次・2次と行われる採用試験のうち、1次の受験対象を大学3年生にも広げ、合格すれば2026年度4年生になって受ける試験で、1次を免除するというもの。

TKUの取材に「初めての取り組みなので、比較対象がないが、多くの人に志願していただきありがたく思っている」と熊本市教育委員会は答えた。

「教員不足の中、学生に選んでもらうための施策の一つとして、受験しやすい環境を整えた。1次試験に合格しておくことで、翌年の心理的負担を軽くすることができるのではないか」としている。

採用1次試験はいずれも6月15日

また熊本市教委は5月14日に、これとは別に実施する大学4年生や社会人などが対象の教員採用試験の志願状況も公表。

こちらは256人の採用予定に対し、510人が志願していて倍率は去年の1.6倍を上回る2.0倍となっている。採用1次試験はいずれも6月15日。

(テレビ熊本)

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